自転車パフォーマンス向上:ボトムブラケットの正確なサイズ計測

最終更新日:2024/07/03

自転車パフォーマンス向上:ボトムブラケットの正確なサイズ計測

自転車のパフォーマンスを向上させるためには、適切なボトムブラケットのサイズと選び方が重要です。
初心者から上級者まで役立つ計測方法や、交換作業のポイントを紹介します。
自転車ライフを快適にするための貴重な情報をご提供します!

自転車の部品選択と取り付けにおける重要性

自転車は身体にフィットするほど効率良く走行でき、快適さも増します。
これは特にロードバイクにおいてあてはまり、そこで重要となるのが自転車の部品の選択と取り付けです。

中でも、自転車のフレームに合わせたボトムブラケットを選ぶことは、自転車のパフォーマンスを向上させます。
そこで今回は、ボトムブラケットの正しいサイズの選び方と計測方法について解説していきます。

ボトムブラケットのサイズ選びと計測方法

ロードバイクを始めたばかりで、フレームとボトムブラケットのサイズについて知りたいのですが、計測方法を教えていただけますか?

ロードバイクの初心者
ロードバイクの先生

ボトムブラケットのサイズ選びは、フレームに合わせる必要があります。まずはフレームのシェル幅とスレッドのピッチを計測するところから始めましょう。シェル幅はボトムブラケットシェルの内側端から端までの長さで、大体68mmから73mm程度です。スレッドのピッチはスレッドが何ミリメートルで一周するかを表し、1.37インチ(約34.8mm)が一般的です。

ボトムブラケットはフレームのBB部分に取り付ける部品で、クランク、つまりペダルと結びつく部位です。
適切なサイズを選ぶことが重要となるのは、これが自転車のパワートランスファーを担っているからです。

また、シェル幅とスレッドのピッチは、BBシェルの形状を決定し、これがボトムブラケットの選択に直結します。
そのため、まずは自分のフレームのBBシェルの形状に合ったボトムブラケットを探すことが求められます。

ボトムブラケットの種類と特徴

ボトムブラケットには、どのような種類がありますか?

ロードバイクの初心者
ロードバイクの先生

ボトムブラケットには大きく分けて、スレッド式とプレスフィット式の2種類あります。スレッド式はBBシェルにネジねじで取り付けるタイプで、目的に応じてベアリングやシャフトを交換しやすいのが特徴です。一方、プレスフィット式はBBシェル内に直接圧入して取り付けるタイプで、軽量化や剛性向上が可能ですが、取り付けに専用の工具が必要となります。

ここで言うスレッド式とプレスフィット式とは、ボトムブラケットの取り付け方法を示しています。
スレッド式は従来からよく使われている方法で、手軽に取り付けや交換ができる利点があります。

一方、プレスフィット式は新しい形式で、軽量化や剛性向上を追求するために開発されました。
ただし、取り付けや交換に専用の工具が必要なため、そこは注意が必要です。

自転車とボトムブラケットの互換性

自分の自転車がどのボトムブラケットに対応しているかは、どうやって知るのですか?

ロードバイクの初心者
ロードバイクの先生

自転車のフレームや説明書に、対応するボトムブラケットの型番が記載されていることが多いです。見つからない場合は、フレームの製造メーカーに問い合わせてみましょう。また、BBシェルの内径や形状、スレッドのピッチからも推測可能です。例えば、スレッドの有無でスレッド式かプレスフィット式か、シェル幅の長さで特定の種類かを見分けることができます。

フレームとボトムブラケットの互換性は非常に重要で、合わないと取り付けられない、あるいはパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
その判断材料となるのが、ボトムブラケットの型番やBBシェルのスペックです。
これらはフレームや説明書、フレームの製造メーカーから得られます。

また、フレームのBBシェル自体を見ても何となくの互換性は見えてきます。
しかし、最も確実なのは製造メーカーに直接問い合わせることです。

ボトムブラケット交換時の注意点

ボトムブラケットを自分で交換する際の注意点は何ですか?

ロードバイクの初心者
ロードバイクの先生

ボトムブラケットの交換は、専門的な作業です。初心者の方は、専門店に依頼するのも一つです。自分で交換する場合、まず専用の工具が必要となります。また、ボトムブラケットは左右非対称であり、方向や深さに注意しながら取り付ける必要があります。スレッド式の場合はネジ山をいためないようゆっくりと丁寧に取り付け、プレスフィット式の場合は圧入する力加減を誤らないよう注意が必要です。

ボトムブラケットの交換は一見簡単そうに見えますが、実際には専用の工具や一定の知識と経験を必要とします。
とくに自転車は左右非対称で、間違った取り付け方をすると、フレームを破損したり、自転車のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

また、スレッド式とプレスフィット式では、取り付け方法も異なります。
それぞれの特性を理解した上で交換作業に臨むことが大切です。

具体的なボトムブラケット交換の例

具体的な例を教えてもらえますか?

ロードバイクの初心者
ロードバイクの先生

私が仕事でよく行うのが、初期設定のBB30(ベアリングがフレームに直接入るプレスフィットタイプ)から、BSA(ベアリングがカートリッジに収められるスレッドタイプ)への交換です。これは軸の摩耗やベアリングの遊びが出やすいBB30から、メンテナンス性に優れるBSAへ変更するためです。まず、BB30のボトムブラケットを取り外し、フレームのBBシェルをきれいに掃除します。その後、BSA用のボトムブラケットを取り付け、ネジ山をいためないようにしっかりと締め付けます。全ての作業が必ずしもスムーズにいくわけではありませんが、丁寧に作業を行うことが大切です。

耐久性とメンテナンス性を求めて、BB30からBSAへの交換を行ったという具体的な例を紹介しました。
一般的に、ボトムブラケットの交換は周期的なメンテナンスとして行われることが多いです。

しかし、この例のように、スペックや性能を変更するために行うこともあります。
フレームやBBシェルの掃除、新たなボトムブラケットの取り付けなど、一連の作業は時間と手間がかかりますが、これによって自転車のパフォーマンスや理想的な走行感を追求できます。

ボトムブラケットのサイズと選び方まとめ

自分のフレームに適したボトムブラケットの選び方、その計測方法など、詳しく教えて頂きありがとうございました。自分で交換してみる勇気も湧いてきました。

ロードバイクの初心者

今回、学んだことを再度振り返ってみましょう。

  • ボトムブラケットは、自転車のパワートランスファーを担う重要な部品で、フレームに合うものを選ぶ必要がある。
  • ボトムブラケットの選び方は、シェルのサイズと形状、スレッドのピッチなどから決まり、この情報はフレームや説明書、製造メーカーから得られる。
  • ボトムブラケットの交換は専門的な作業であり、一回りの交換過程はフレームのクリーニング、新しいボトムブラケットの取り付けなど、注意と段取りを要する。

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